Facebookはこちら

東京をアジアの金融ハブへ(10)

金融都市東京

スピード感を持って取り組んでます。

こんにちは。香港在住弁護士のマイクです。

安倍首相時代からよくこんな言葉使われてました。菅首相になっても時々聞きますね。スピード感を持って?日本語として意味がわかりません。可及的速やかにということでもなさそうだし、最優先事項とするということでもなさそう。急いでやってる気持ちだけにはなるっていうこと?

コロナに対する施策についてもことごとく遅いって非難されたときによく出てくる言葉でした。でも実際はスピードを上げてということではない。遅い。これまでも色々あったけど今だとワクチン接種。現在の国別のワクチン接種率ざっっと見てみると(一人二回打つので200%になったときに国民全員が二回の接種終了という意味になる)、主な所でトップのイスラエル110%、アメリカ、イギリス50%強、ドイツ、フランス、スペイン等、EUの主だった国が大体20%くらい。確かドイツだったか、ワクチン接種率が低いという理由で与党が苦境に立たされているとか。

ところで我が日本。約1%(!)。順位としてはバハマ、ジャマイカ、日本、ジンバブエ、チュニジア。。。ガンバレニッポン。

今回、東京を金融都市にという掛け声をあげたのは実は2017年だそうだ。香港に国家安全法が成立してしまった去年から3年も前だった。最近の香港情勢を見てまた活気づいたというのが本音らしい。じゃ、それまで何やってたのというのは置いとくにして、活気づいてからは何をした?

先日、久しぶりに4月4日の日経に関連記事があったので興味深く読みました。

これまでもどこかの回で書いたけど、税制や業法が使いにくいというところは理解されていて、海外ファンドマネージャーの登録手続きを簡素化する特例措置を5年の時限立法として今国会に提出し、年内の施行を見込んでいるそうだ。また、外国人ファンドマネージャーについての税制の優遇措置も2021年度の税制改革大綱に盛り込んだそうだ。

年内?見込み?5年時限立法?2021年度改正?

遅い!しかも時限立法なんてありえない!

香港とアジアの金融ハブとなることを競っているならそのスピード感も香港と競わなきゃ。こういうのもお役所に国際感覚がないというのでしょうか。金融人材に来て欲しいけど準備するから1年くらい待ってねって本気で言っているの?とりあえず5年間だけ過ごしやすくするからその間に来てね、その後のことはまだこれから考えるけど、って?

日本が大風呂敷を広げながらオタオタしている間に、香港では昨年新LPF法が昨年さっさと施行されました。特に香港を拠点とするPEファンドに恩恵です。これまで香港にファンドマネージャーを置くPEファンドは、ファンド自体は主に税務上の理由でケイマンなどのオフショアに置くことが普通でした(日本も同じ)。しかし、これを改正し、ファンドを香港においても、ファンドやファンド投資家が香港で課税されないような仕組みを作って昨年速攻で施行したんです。なので、香港でもファンド組成が一層便利になりました。最近、香港人の友人から「もう香港でファンド作ったから〇〇のビジネス立ち上げない?」などという声もかけられてます。早速新LPF法使いこなそうとしてます。早い!例の国安法もあっという間成立しあっという間に施行されました。独裁政府だから仕方がない?それは言い訳です。

とにかく、日本が税務改正やら時限立法やらでのんびり少しづつ歩いている間に競争相手は駆け足で先に進んでいます。改正できた頃には次の改正を考えなければ勝負にならないことになってますね、きっと。

なんだか色々書いてて虚しくなってきた。また次回。